7月11日の土曜日、 阪神の4レースは障害の未勝利戦でした。 このレースは前走初障害でいきなり2着だったテイエムディランと、 障害4戦目の前走を逃げて2着したブラックワンダーとの一騎打ち。 3番人気のシゲルアミメキリンでも、 前走が1.5秒差の4着なので、前出の2頭が完全に抜けている形でした。 レースは逃げるブラックワンダーを、 テイエムディランが2番手で追いかける展開。 この2頭がスピードの違いを見せつけて、 後続を突き放す競馬を披露。 これはこの2頭で決まったなと思った瞬間、 なんと!最後の第9号障害でテイエムディランが落馬。 上位2頭で決着する寸前で、 飛越の上手いテイエムディランが落馬するとは! ビックリしたのは私だけではないはず。 いや、注目度の低い障害戦だけに、 ビックリしたのは私だけだったかもしれません。 とにかくテイエムディランの馬券を持っていた人は、 『これ(落馬)があるから障害は難しいよなー』と思ったことでしょう。 確かに障害戦は落馬があるので、 自分の買った馬券が途中で紙クズになる場面は、 平地のレースより多いイメージですよね。 『はい、終わったー』というやつ。 頻繁ではないですが、そこそこ落馬が起きている印象です。 ということで、実際のデータを見てみましょう。 期間は2017~2019年の3年分です。 競走中止率は10倍以上の差がありますね。 やはり障害は落馬があるから、買うのが怖い。 というイメージは間違ってなさそうです。 では次に同じ期間の人気別の成績を見てみましょう。 ということは、 落馬で競走中止するのは、あまり関係ないと言えるでしょう。 『落馬=馬群に沈む』 このように考えれば、 1番人気の馬が馬群に沈むことが起きるのと、 1番人気の馬が落馬して競走中止になるのは同じくらいの頻度。 落馬という事象はインパクトが強いだけに、 がっかり度がハンパないですけどね。 4コーナーでズルズルと下がっている 絶望的な1番人気をみる頻度と同じくらいというわけ。 だから、障害の落馬はあまり気にしないのが正解かもしれません。 ちなみに障害で競走中止になった馬の復帰戦の成績は、 以下の通り。 復帰戦も障害競走だった場合、 さすがに無理をしないので成績はヒドイですね。 まー当然と言えば当然で、 騎手としても復帰戦は慣れる程度で回ってこよう、 という心理が働くはず。 そこで乗り替りに注目してみます。 反対に乗り替わった別の騎手の場合、 悪いイメージがないので、ガシガシと攻めた騎乗ができるのでしょう。 単勝回収率は物足りないものの、 複勝回収率は100%を超えて良い感じだと思います。 障害で競走中止になった馬の復帰戦は、乗り替りが狙い目。 ということで、締めたいと思います。 障害競走は注目度が低いので、 真剣に研究すれば勝てるようになるジャンルです。 ぜひこの機会に研究してみてください。
次のアーモンドアイ ダービーが終わり、2歳戦が始まる。 今年はコロナの影響で、馬のカレンダーの移り変わりも実感しにくいのだが、それでもレースは進んでいく。 さて、安田記念。 同じ東京マイルが舞台のヴィクトリアマイルとはなかなか直結しにくいレースだが、今年はアーモンドアイを本命視せざるを得ないか。 前走がまるで調教代わりのような楽勝。 この馬は格が違うという観点から昨年の有馬記念でも本命にして、そこでは大きく敗れたわけだが、当時は中山の2500メートルという特殊な舞台。 府中マイルであれば、ロードカナロア産駒としては、言い訳はできない舞台だ。 先週の目黒記念を勝ったキングオブコージのような長距離向きの産駒も出すロードカナロア。 ただ、その傾向のなかでは特殊とみていいだろう。 芝の勝ち鞍のうち、9割近くは1800メートル以下であるのが実情だ。 となれば、昨年は出遅れて追い込むも3着という結果に終わったこのマイルだが、普通に競馬をすれば十分に勝てる舞台ということだろう。 さて、相手も同じヴィクトリアマイル組からノームコアとしてみた。 ヴィクトリアマイルは高速決着になりやすく、開催が進んでやや時計がかかる安田記念とは結びつかない場合が多いのも事実だが、今年は無観客が続くため、外側を走っても大歓声にひるむことがないため、割とコースを選んで走ることができ、まだまだ速い時計での決着もあり得る。 だとすれば、ハービンジャーらしく長くいい脚を使ったうえで上がりの速い決着にも対応できるこの馬が浮上してくるのではないか、との見立てだ。 3番手に昨年のマイル王インディチャンプ。 ステイゴールド系駒も次の世代へ移ってきており、直仔は残り少なくなっているが、牡馬のなかでは珍しくワンターンのコースで勝てる馬。 コーナー4つの底力勝負に長けたタイプが多いだけに、この馬が種牡馬になってどんな産駒を出すのかも楽しみだ。 安田記念を連覇するようなことがあれば相当に箔がつく。 (アサカ・リョウ).
次の7月11日の土曜日、 阪神の4レースは障害の未勝利戦でした。 このレースは前走初障害でいきなり2着だったテイエムディランと、 障害4戦目の前走を逃げて2着したブラックワンダーとの一騎打ち。 3番人気のシゲルアミメキリンでも、 前走が1.5秒差の4着なので、前出の2頭が完全に抜けている形でした。 レースは逃げるブラックワンダーを、 テイエムディランが2番手で追いかける展開。 この2頭がスピードの違いを見せつけて、 後続を突き放す競馬を披露。 これはこの2頭で決まったなと思った瞬間、 なんと!最後の第9号障害でテイエムディランが落馬。 上位2頭で決着する寸前で、 飛越の上手いテイエムディランが落馬するとは! ビックリしたのは私だけではないはず。 いや、注目度の低い障害戦だけに、 ビックリしたのは私だけだったかもしれません。 とにかくテイエムディランの馬券を持っていた人は、 『これ(落馬)があるから障害は難しいよなー』と思ったことでしょう。 確かに障害戦は落馬があるので、 自分の買った馬券が途中で紙クズになる場面は、 平地のレースより多いイメージですよね。 『はい、終わったー』というやつ。 頻繁ではないですが、そこそこ落馬が起きている印象です。 ということで、実際のデータを見てみましょう。 期間は2017~2019年の3年分です。 競走中止率は10倍以上の差がありますね。 やはり障害は落馬があるから、買うのが怖い。 というイメージは間違ってなさそうです。 では次に同じ期間の人気別の成績を見てみましょう。 ということは、 落馬で競走中止するのは、あまり関係ないと言えるでしょう。 『落馬=馬群に沈む』 このように考えれば、 1番人気の馬が馬群に沈むことが起きるのと、 1番人気の馬が落馬して競走中止になるのは同じくらいの頻度。 落馬という事象はインパクトが強いだけに、 がっかり度がハンパないですけどね。 4コーナーでズルズルと下がっている 絶望的な1番人気をみる頻度と同じくらいというわけ。 だから、障害の落馬はあまり気にしないのが正解かもしれません。 ちなみに障害で競走中止になった馬の復帰戦の成績は、 以下の通り。 復帰戦も障害競走だった場合、 さすがに無理をしないので成績はヒドイですね。 まー当然と言えば当然で、 騎手としても復帰戦は慣れる程度で回ってこよう、 という心理が働くはず。 そこで乗り替りに注目してみます。 反対に乗り替わった別の騎手の場合、 悪いイメージがないので、ガシガシと攻めた騎乗ができるのでしょう。 単勝回収率は物足りないものの、 複勝回収率は100%を超えて良い感じだと思います。 障害で競走中止になった馬の復帰戦は、乗り替りが狙い目。 ということで、締めたいと思います。 障害競走は注目度が低いので、 真剣に研究すれば勝てるようになるジャンルです。 ぜひこの機会に研究してみてください。
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